HONDA LABO

本田研究室

Azure Fundamentals(AZ-900)対策について

先日、Azure Fundamentals(AZ-900)に合格しました。今回は、Azure Fundamentals(AZ-900)の対策について書こうと思います。

 

試験概要

まずは敵を知ることから。AZ-900を受験することで、クラウドサービスの基礎と、Azureの一般的な概念やテクノロジーについて説明できることを証明することが可能とされています。上位資格(AZ-104, 303, 304など)の準備に使用できますが、いずれの試験の前提条件ではありません。

AZ-900の試験概要は以下の通りです。

  • 受験料:12,500円。
  • 問題数:44問程度
  • 試験時間:60分
  • 合格ライン:70%(44問だとすると31問以上。ただし配点が全て同じと仮定した場合)

そして試験範囲と、出題(配点?)の割合は以下の通りです。

  • クラウドの概念を説明する(20〜25%)
  • コアAzureサービスについて説明する(15〜20%)
  • Azureのコアソリューションと管理ツールについて説明する(10〜15%)
  • 一般的なセキュリティとネットワークセキュリティ機能について説明する(10〜15%)
  • ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能について説明してください(15-20%)
  • Azureのコスト管理とサービスレベル契約について説明する(10-15%)

それぞれの詳細の内容については、以下のURLから「試験スキルのアウトラインをダウンロード」というリンクをクリックして表示されるPDFを見ると良いと思います。

試験 AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals - Learn | Microsoft Docs

全部英語なので、Google翻訳などでpdfを翻訳すると良いでしょう。

 

試験対策の方針

試験対策ですが、配点の高い分野から順に勉強していくと良いと思います。先程の範囲を配点順に並び替えてグルーピングすると、以下のようになりますが、Aから順に勉強していくイメージです。

優先度A

クラウドの概念を説明する(20〜25%)

優先度B

コアAzureサービスについて説明する(15〜20%)

ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能について説明してください(15-20%)

優先度C

Azureのコアソリューションと管理ツールについて説明する(10〜15%)

Azureのコスト管理とサービスレベル契約について説明する(10-15%)

 

学習教材

では勉強の順番が決まったとして、どのような教材を使って勉強したかというお話です。

教材1:参考書

まず、僕が学習に使ったのはこちらの書籍です。多くの皆さんがどこかで大変お世話になっているであろう国井傑さんが作者のひとりです。

こちらの本は、先ほどの出題分野と同じ章立てになっているので、優先度の順に、章ごとに勉強していきました。僕の場合は、章末問題を解いてから、間違った問題を中心にそれぞれの章の説明を読んでいく感じで学習を進めました。

問題を解くときは、正解したらOKではなく、なぜその選択肢になるのか説明できることが大事だと思います。「はいはい、これね。だってこれは○○でしょ」という感じで、解説文に書いてあることを自分で説明できるような感じを目指すと良いと思います。

教材2:模擬試験

僕は使わなかったのですが、先に記載した参考書に加えて、模擬試験をいくつかやっておいたほうが良いかもしれないなと思いました。Udmeyで比較的安価に問題集が入手できるようです。

これだけで合格!AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals模擬試験問題集(7回分430問) | Udemy

あまりAzureの操作を実施したことがない方や、業務でAzure案件を実施したことがない方などは上記の模擬試験などで問題を多くこなしておいたほうが良いと思います。

 

注意点

参考書の問題は一通りやっておくと良い

「自分はノー勉でいけるわ」という方も参考書の問題は一通りやっておくと良いと思います。この手のベンダー資格は「消去法ではこれになるけど、これが正解なの?」という正解がちょこちょこ出てきます。例としては以下のような感じです。

Cloud コンピューティングの特徴では "ない" ものは、次のうちどれですか?

選択肢:

  1. より迅速なイノベーション
  2. 限られたリソースプール
  3. 音声認識と他のコグニティブ サービス

正解:限られたリソースプール

たとえクラウドサービスであったとしてもリソースプールが無限であるわけはありません。つまり「クラウドサービスとはいえ、限られたリソースプールである」ことは自明なのですが、消去法で考えるとこれが正解になります。

このような一見「どれも間違いやん、、、」という選択肢に慣れておくためにも一通り問題はやっておくのが良いと思います。

深入りしすぎない

資格試験の勉強をする目的にもよりますが、深入りしすぎないのもテストに合格する上では重要だと思います。

僕の場合「Azureのコアソリューションと管理ツールについて説明する」の出題範囲になっている、IoT、ビックデータ、分析に関する勉強には深入りせず(実際に触ってみることなどはせず)、知識の習得に留めることにしました。Azureのソリューションアーキテクトとして、AZ303, 304を合格することを一旦の目的としているからです。IoT、ビックデータ、分析については今後、必要に応じて学習をしていこうと思っています。

また、いくつか実環境で確認したいネタは勉強の途中で出てきたものの、これらはメモで残しておいて後回しとすることにしました。後に記載しますが、AZ-303, 304を最終的には受けようと思っているので、この時に集中的に実環境の操作をやることにして、それまでは最低限とすることにしました。

 

今後

先に記載しましたが、今後は、まずはAZ-303, 304の合格を目指して「AZ-900▶AZ-104▶AZ-303▶AZ-304」の順に試験を受験していこうと思います。ひとまず次はAZ-104です。