HONDA LABO

本田研究室

Printixを使ってみた

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https://printix.net/

クラウドネイティブさんのブログを読んでPrintixに興味を持ったのでやってみました。1ヶ月間トライアルが可能なので、可能な限り使い倒してみたいと思います。

 

初期セットアップ

初期セットアップは難しくなかったです。ウィザードに沿ってやっていくだけでした。

 

利用ユーザー登録

Azure ADでSSOできます。printixのローカルユーザーとして、ユーザーを作成することも可能ですが、ユーザー管理が面倒なのでSSOでログインさせるようにします。

 

注意点

ドライバーの追加は必要

初期セットアップ後、うまく印刷が出来ないのでマニュアルを読んでいたら、ドライバーのアップロードや設定が必要だと知りました。Printixを使うことで、ドライバーが完全に不要になるわけではありません。プリントキューの設定から、各プリンターで利用するドライバーを選択します。

How to add a print driver - Printix Administrator Manual - 1

ドライバーインストール済みのPCでprintixサービスを再起動すると、ドライバーが自動でアップロードされます。

セキュアプリント機能を使うと、プリンターに割り当てられたQRコードをスマホでスキャンすると、プリンターからドキュメントをリリースするようにすることができます。

 

スマートフォンやタブレットからの印刷

スマホ、タブレットからの印刷にあたりモバイルプリンターを有効化する必要があります。

Mobile print - Printix Administrator Manual - 1

まず親の設定があります。

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その上で、プリンターのモバイルプリントやネットワークのモバイルプリントを有効にしたりする必要があります。iPhone/iPadの場合は、その上で、ネットワーク上のコンピューターにて、Printix Serviceの再起動が必要になるので、注意です。いずれにしても上記のリンクを読み進めつつ設定をしていけばうまくいくと思います。

AirPrintプリンターのブロードキャストは、ネットワーク上のコンピューターの1つが再起動されたとき、またはPrintixサービスが再起動されたときに発生します。

Mobile print - Printix Administrator Manual - 1

 

印刷の仕方によってはPrintixのクラウドを経由する

Printixにはいくつか印刷方法がありますが、印刷の方法によっては、データがPrintixのクラウドを経由します。 

Cloud storage - Printix Administrator Manual - 1

外部のクラウドストレージと連携することで、Printixクラウドを経由しないようにできるようです。以下の図を見ると分かる通り、Printixクラウドを経由するのはManagementのデータで、Printデータは経由しません。

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https://printix.net/faq

CloudStorageは、Azure Blob Storageか、Google Cloud Storageを選ぶことが可能です。設定自体は、マニュアルに沿ってやっていくだけなので難しくはなかったです。僕はAzure Blob Strorageでやってみましたが、印刷をするとBlob Storage上にファイルが生成され、プリンタからドキュメントがリリースされました。マニュアルさまさまです(How to add Azure Blob Storage - Printix Administrator Manual - 1

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Cloud Storageを設定したところ

 

マニュアルにあるゼロトラストの構成は微妙かも

マニュアルにはImplementation Guideとして「Zero trust networks」という構成が紹介されているのですが(Zero trust networks - Printix Administrator Manual - 1)、ちょっとこれは微妙だなーと思いました。

Virtual Printix Clientということで、クラウド上にPrintixのクライアントを構築するのですが、ここと各サイト(下図でいうとSite A, Site B)とVPNを張りましょうという構成に見受けられます。Virtual Printix Clientから、Printer networkへの通信のためにVPNが必要ということだと思います。

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https://manuals.printix.net/administrator/1/en/topic/zero-trust-networks

実際には、SiteA、Site Bなど各拠点がWANでデータセンターにつながっていて、そこにVirtual Printix Clientを置く形になるかと思いますが、これってゼロトラストなのか?というと微妙な気がしました。

 

プリントサーバを廃止する

Printixを検討するシナリオのひとつに、既存のプリントサーバを廃止したいというのがあると思います。プリントサーバを廃止したい場合の手順もマニュアルに載っています。

Migrate print server to Printix Cloud - Printix Administrator Manual - 1

上記のリンクでは、

  1. プリントサーバにPrintix Clientをインストールする
  2. Printix ClientをPCに配布する
  3. プリントサーバを削除する

という手順で、プリントサーバを廃止しています。

 

やってみたいこと

Printixのマニュアルを読んでいて思ったのが、とにかく機能が豊富だということ。トライアル終了まで色々と試してみたいと思います。ホームオフィスの機能もおもしろそうです。

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https://manuals.printix.net/administrator/1/en/topic/how-to-print-from-home-office

ホームオフィスの機能を利用することで、以下のようなメリットがあるとマニュアルに記載されています。

  • ホームオフィスの印刷機能を使用して、ホームプリンターを見つけて登録します。
  • Printix管理のホームオフィスプリンターに印刷します。
    • 自宅のプリンターで何が印刷されたかを示すデータが収集されます。
    • データを使用して、従業員に印刷の払い戻しを行うことができます。
  • ホームオフィスのコンピューターは、ホームオフィスネットワーク上にあるように見えます。

How to print from home office - Printix Administrator Manual - 1

僕も基本的にはリモートワークなのですが、たまに自宅で印刷して資料を確認したくなることがあります。その際などに便利な機能だと思います。

その他試してみたい機能としてはザッと以下のような機能があります。

しかしマニュアルがすごい丁寧で好感が持てます。日本でも代理店ビジネスがはじまればいいなぁ。