今回は、AutoPilotを試してみましたので記事にしたいと思います。
AutoPilotは自動セットアップではない
私自身、AutoPilotは「自動セットアップ・自動キッティング」のようなイメージでいました。しかし実際は、AutoPilot自体で自動化できるのはPC初回起動時のOOBE(Out-Of-Box Experience)の一部だけです。アプリケーションやポリシーの配布設定は、Intuneを使ってゴリゴリ設定しておく必要があります。
MSの太田さんのツイートが分かりやすかったので引用させて頂きますと、このようなイメージです。
本日のポイントは Autopilot で
— タクヤ オータ (@takuyaot01) 2021年12月6日
まだまだ「自動セットアップ」というイメージだけが独り歩き pic.twitter.com/Q9qMyBfSKs
また、太田さんのツイートにある通り、AutopilotではOEMのWindows OSイメージに対してアプリやポリシーを配布していく点にも注意が必要です。
「これ絶対使わないだろ、、、」と思うようなソフトウェアがプリインストールされているOEMイメージもあると思いますので、注意してください。
さて、AutoPilot自身はOOBEの一部の設定を自動で行うだけ。と書きましたが、ユーザーに無駄な操作をさせないことはとても大事だと思います。ユーザーに無駄な操作をさせないことで、情シスの問い合わせ時間も、ユーザーの無駄な業務時間も減らすことができます。せっかくならAutoPilotを有効に使いたいところです。
ホワイトグローブは使いたい
さて、AutoPilotを使って、ユーザーがスムーズにOSに初回ログインできるようになったとします。ただ、ユーザーが業務を開始するには、Intuneからポリシーやアプリの配布が完了するまで待機しないといけません。この待ち時間はなんとかしたいところです。
ここで役に立つのが「ホワイトグローブ」になります。これは、ユーザーがサインインする前に、キッティング担当者にてポリシーやアプリ配布を済ませておくことができる機能です。
これにより、ユーザーがログインするときにはポリシーやアプリが配布済みの状態で、スムーズに業務を開始することができます。可能であれば、ホワイトグローブを使ってユーザーフレンドリーなキッティング手順にしたいところです。
ハードウェアIDを事前提供できるベンダーを探す
AutoPilotを利用するには、ハードウェアIDを事前登録する必要があります。管理者のほうで1台ずつハードウェアIDを調べることも可能ですが、それでは管理者の負担が大きくなるだけなので、実際はハードウェアIDを事前に提供してくれるベンダーを探す必要があります。
参考になる資料として、レノボのPDFがあったので以下にリンクを記載します。「Baseline AutoPilot」という機能を使うことで、端末出荷時に、デバイス情報をAutoPilotに登録してくれるサービスのようです。
Lenovo_Modern_IT.pdf (lenovojp.com)
参考ドキュメント
OOBE は、ライセンス契約への同意、インターネットへの接続、Microsoft アカウントへのログイン、サインアップ、OEM との情報の共有を顧客に要求する一連の画面で構成されます。